【永久保存版】スーパーライトショアジギング(SLS)を徹底解説
SLSをご存じでしょうか?SLSとは、スーパーライトショアジギングの略称で、5g~20g程度の比較的軽いメタルジグを使用するショアジギングです。
近年注目されている比較的新しい釣りジャンルで、その手軽さ、釣れっぷりから、ドはまりする人が急増しています。
この記事では、SLSの釣り方、場所、オススメのテクニックや釣れるメタルジグまで、一挙ご紹介。この記事を読んで、ぜひSLSを始めるきっかけになっていただければ幸いです。
スーパーライトショアジギング(SLS)とは
冒頭でも述べましたが、SLS(スーパーライトショアジギング)とは、通常のショアジギングと比較してかなり軽いメタルジグ(5g~20g程度)を使用して、さまざまな魚種を狙う釣りです。
SLSをオススメする理由
SLSはショアジギングが好きな方にはもちろん、釣りをしたことがない人にも自信をもってオススメできる釣りです。まずSLSの最大の魅力は、「カンタン・お手軽」な点。
タックルが比較的ライトだから疲れにくく、難しいテクニックは要りません。ショアジギングのように体力やパワーを必要とせず、誰でもカンタンにできることが魅力です。
また、SLSは場所を問いません。防波堤、サーフ、沖堤防などなど、どんなフィールドでもSLSを楽しむことができます。
そしてなにより、よく釣れる!ルアーフィッシングをこれから始めようと考えている方にぜひオススメしたい釣りです。
SLSでねらえる魚
小型回遊魚(ツバス・サバ・アジ・シオ・ソウダガツオ)
SLSでねらえる代表的な魚といえば、小型回遊魚です。
ブリの幼魚であるツバスや、カンパチの幼魚であるシオ、サバ、アジ、ソウダガツオなど、非常に多くの種類の回遊魚をねらうことができます。
根魚(カサゴ・キジハタ・オオモンハタ・ソイ)
SLSでは根魚も好ターゲットになります。
使用するメタルジグのサイズが小さくフォールが遅いため、SLSではボトム付近を丁寧にねらいやすくなります。そのためカサゴやキジハタ、ソイなどボトム付近にいる根魚・ハタ類が良く釣れます。
その他いろいろ
小型回遊魚や根魚のほかにも、いろいろな魚をねらうことができます。ベラやハゼ、フラットフィッシュ、中には名前があまり知られていない魚などが釣れることも。
なにが釣れるか分からないのも、SLSの楽しみのひとつです。
SLSのシーズン
初夏から秋が本格シーズン
地域や狙う魚によって時期に差はありますが初夏(6月)~秋(10月)がシーズンになります。特に夏(7月~8月)が小型回遊魚や根魚・ハタ類の本格シーズンになるエリアが多く、数釣りが楽しめる可能性が高いです。
その他の時期は釣れないことは無いが…
その他の時期では、魚のサイズが大きくなったり、数が減ったりなどします。春はSLSよりショアジギング、冬はライトゲームに近い釣りになっていきます。どちらにせよ、手軽に数釣りを楽しめるのは夏時期になります。
時間帯は?
一般的な朝マヅメや夕マヅメなどのタイミングで釣れるのはもちろんですが、昼間でも問題なく釣れます。
シーズンではかなりの量の小型回遊魚が回遊していて、その群れが次々と回ってきてくれるため時間に関係なくナブラが起きるなど、釣果を得やすいことがSLSの面白さの一つです。
SLSのタックル
SLSでは狙う魚や使用するメタルジグが小さいため、ショアジギングタックルよりかなり軽めのものを使用します。以下SLSをする上で使いたいタックルのスペックです。狙う魚などで多少違ってきますが、参考にしてください。
●ロッド
専用ロッドあるいは5~20g程度のメタルジグが扱えるルアーロッド(メバリングロッド~エギングロッド)
●リール
2000番~3000番前後のスピニングリール
●ライン
PE0.4号~0.8号
●リーダー
フロロカーボンの12lb~20lb
SLSの釣り方(テクニック)
ただ巻き
SLSにおいてもっとも多用する誘い方のひとつが「ただ巻き」です。ただ巻くだけのカンタンかつシンプルなアクションで、少し竿を動かしながら巻いて動きに変化を出しながら巻く方法もあります。
テクニック
ただ巻くだけではありますが、ショアジギング同様、ストップを入れたり巻きスピードに強弱をつけたり、とにかく「変化」を入れることをオススメします。
特にSLSの場合、フォールでのヒットが多くなります。SLSは使用するメタルジグが軽く、フォールが遅いため、長い時間フォールのアピールができるからです。
小型回遊魚狙い、特にツバス(ワカシ)やソウダガツオなどは泳いでいる姿を目視できるくらい表層を回遊してくることも多く、中層から表層を意識して狙うのをオススメします。また、速い動きや急に動きが変化するものに好反応を示す傾向があるため、少し早めのテンポで誘っていくと効率も良く釣果を得やすくなります。
●ただ巻きおすすめジグ
1/3ピッチジャーク
ショアジギングではワンピッチジャークがオーソドックスなアクションですが、SLSではハンドルを1回転させずに1/3程度でジャークする1/3ピッチジャークが効果的です。
ワンピッチジャークよりも移動距離を抑えることができる上、あまりジグを飛ばさずに誘えるため、小さい回遊魚でも口を使わせることができます。
広い範囲を効率よく探るただ巻きに比べて、より喰わせることを意識した誘いになります。例えば、表層から中層に小サバなどの小型回遊魚が留まっている時や、ボトム付近で根魚を狙う際など、その場にいる魚を釣る状況で有効になります。
テクニック
こちらもただ巻き同様、フォールでのアタリが頻発します。素早く1/3ピッチジャークを行い、フォールを長めにとるようにすれば、バイトは倍増します。
フォール時はテンションを掛けてカーブフォールさせ、アタリが出れば素早くフッキングしましょう。
リフト&フォール
ロッドを立ててリフトさせ、テンションを緩めてフォールさせるリフト&フォールも、SLSにおいて効果的な誘い方です。
1/3ピッチジャークよりも、さらにピンポイントで魚にアピールして釣る釣り方になります。
前述でSLSはフォールでのバイトが多いと述べましたが、リフト&フォールなら常にフォールを繰り返すアクションなので、SLSにぴったりです。
テクニック
リフト&フォールも、「すでにいる魚をどう釣るか?」という考えが強くなります。またどうしても釣りのテンポは遅くなります。
ボトムの根魚狙いなら特に問題ないですが、ボトムより上の層を狙う際は、狙いたい層をしっかりと決めて、魚のいる層をしっかりと探ることが釣果に繋がります。
お助けアイテム「ジギングサビキ」
SLSにぴったりなジギングサビキ
ジギングサビキは、SLSにおいて釣果を伸ばす強力なお助けアイテムになります。
特に小型回遊魚などは群れで泳いでいるため、メタルジグ単体なら1匹のところジギングサビキを付けていれば一気に3匹!など、連掛けできる可能性が高くなります。
また、SLSシーズンの魚は捕食しているベイトが小さい場合も多く、ジギングサビキの小さい擬餌ばかりに喰ってくることも多々あります。
ジギングサビキのセッティング
ジギングサビキのセッティングはとても簡単で、リーダーにジギングサビキの仕掛を結び、最後にメタルジグを付けるだけです。
また、メタルジグのサイズは20g程度をオススメします。
遠くまで投げることができる重さのメタルジグを使い、広範囲を探る方が釣果に繋がります。
ジギングサビキのサイズ
ジギングサビキにもサイズがあり、S~L程度でサイズ分けされて販売されていることが多いと思います。
基本的には、狙うターゲットのサイズによってチョイスすることになります。
以下参考までにおおよその仕掛サイズと狙うターゲットを載せておきます。
Sサイズ:アジ、サバ、ツバス(ワカシ)
Mサイズ:大サバ、ハマチ(イナダ)、シオ
Lサイズ:メジロ(ワラサ)などの中型青物
ジギングサビキのカラー
ジギングサビキの擬餌にもカラーバリエーションがあります。カラーの選び方は、アピール力やベイトの種類を考えてチョイスするといいでしょう。
シラス・イワシなどを意識したブルー系は、魚に対して違和感を与えずアピールすることができます。ベイトが小魚類の時や澄潮や日中などに効果を発揮します。
エビやカニなどの甲殻類を意識したレッド系は、色がハッキリしており海中でも高いアピール力を誇ります。
ベイトが甲殻類の時や、濁り潮や光量が少ない状況で効果を発揮します。
いかがでしょうか。ライトタックルで引き味が面白く、数釣りも堪能できるスーパーライトショアジギング。冒頭でも述べましたが、ルアー釣りを始めようと考えている方にぴったりの釣りになっていますので、ぜひ今年の夏から秋にかけてトライしてみてください。