ショアジギングは、堤防や磯、サーフなどの陸からメタルジグをキャストして青物や根魚を狙う人気の釣法です。
その釣果を大きく左右するのが「ライン(糸)」の選び方。太さ・長さ・素材の違いによって
飛距離やルアーの動きなど、釣果に直結する要素が変わってきます。
この記事では「どんなラインを選べばいいかわからない…」という方に向けて、徹底的に解説します。

ショアジギングで使用できるラインの種類と特徴

PEライン

PEラインはショアジギングにおいて最もよく使われるラインです。メインライン(本線)として使用され、飛距離、感度、強度、全てにおいてショアジギングに最も適しています。
デメリットは根ズレ(横方向の擦れ)に弱く、フロロカーボンやナイロン素材のリーダーを組む必要があります。

フロロカーボン

フロロカーボンはPEライン(本線)の先に結ぶショックリーダーとして使用されます。
性質としては伸縮性があり、擦れに強いので、PEラインの先に結ぶことでPEラインの弱点を補ってくれます。また、リーダーは魚との距離がもっとも近く、フロロカーボンは透明な素材であることから、魚に警戒されにくく、ショックリーダーとして最も適しているといえるでしょう。

ナイロンライン

ナイロンラインはフロロカーボンと比べて直線強度(引っ張り)が強く、柔軟性があり、ライントラブルも比較的少ないことが特徴です。しかし、耐摩耗性はフロロカーボンの半分程度の強度しかなく、吸水や紫外線による劣化が早いことも特徴。フロロカーボンよりも水に浮きやすく、トッププラグなどを使用するときにオススメです。

ショアジギングにおける最適なラインの太さ(号数)

ラインの太さはターゲット魚種や狙うフィールドによって、最適なPEラインの号数が変わります。
ここではターゲット(魚種別)に応じた最適なラインの太さをご紹介します。

ターゲットPE号数リーダー(フロロ)号数主なフィールド
ツバス・サゴシ・太刀魚1.0~1.5号20~30lb堤防・サーフ
ハマチ・イナダ1.5~2号25~35lbサーフ・堤防・地磯
メジロ・ブリ2~3号35~50lb磯・沖堤防

ツバス・サゴシ・太刀魚

堤防・サーフからサゴシや太刀魚、ツバスなどを狙ったライトショアジギングでは、ターゲットはそこまで大きくないため、PE号数1.0~1.5号・リーダーはフロロカーボンの20~30lbがオススメです。

ハマチ・イナダ

ターゲットがハマチ・イナダクラスになると、引きも強烈になってきます。PE1.5号~2号+リーダー25lb~35lbがベストです。不意にブリやサワラといった大物が掛かることもあるため、ある程度強めのラインセッティングをすることをオススメします。

メジロ・ブリ

磯や沖堤防からブリクラスを狙うとなると、最低でもPE2号+リーダー40lbは欲しいところ。ブリの強烈な引きに加えて、根が荒いポイントに潜り込まれるとラインブレイク必至なので、PE・リーダー共に強度のあるセッティングで臨みましょう。

これからショアジギングを始められる方は、
まずはツバスやサゴシを狙ったライトジギング「PE1.5号×フロロカーボン30lb」から始めれば大きな失敗はありません。

ショアジギングにおける最適なラインの長さ

PEラインの巻き量はラインブレイクなどを考慮すると、最低でも200m巻いておくと安心です。


リーダーの長さについては、矢引(60㎝~80㎝)くらいがもっともオススメ。長すぎるとキャスト時にガイドやリールに巻き込んでしまい、飛距離をロスしたりトラブルの原因にもなります。特にPEとリーダーの結び目部分はガイドに干渉すると切れやすくなっているため、ガイドに巻き込まない長さをオススメします。

ラインセレクトが釣果を左右する!

いかがでしたでしょうか。ショアジギングにおいて、ラインセレクトは超重要!対象の魚種やフィールドに合わせてラインを選ぶことがなによりも重要です。
この記事で紹介した情報を参考に、ショアジギングラインを選んでみてください。